漢方のお話

院長コラム

004 漢方薬と聞いてイメージすること

院長 森合 重誉目利きのくすしが入手した舶来の生薬を、薬研でごりごり調合、大量の水で煮出して滓をこし取る。入手困難な生薬が必要なものだとかなり値が張るだろうし、こんな手間暇かけていくらになるんだろう?といったところでしょうか。一般の医療機関ではこんな調合をしているゆとりはありません。また繁華街にあるような精力剤の幟を掲げている薬局のイメージが強いかもしれません。

日本薬局方で収載しているものは、製薬会社が精査し質・供給が安定している生薬を元に、アルミパッケージ包装した工業製品、エキス製剤ですので、保険診療で安価に賄えます。例)ツムラ葛根湯1包2.5gは¥33.5、3割負担なら¥11.2です。


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